南関町交流拠点施設「ukara」に行きました
2025年10月8日にリニューアルオープンされたばかりです。
住民参加型のリニューアル
中に入っている図書館やレンタルルームももちろんですが、リニューアルまでの過程が本当に素晴らしい!温浴施設「うから館」が7年前に閉館。
その後、この施設をどう活かすか、5年前くらいに住民のワークショップを1期・2期(それぞれ5~6回ずつ)開き、そこで出たテーマが
「本のあるたまり場にしよう」
というものだったそう。
その後、協議会を立ち上げ、業者のプロボーザルなど具体的に話を進めていかれて、リニューアルオープンを迎えたら、ukaraを拠点に地域を盛り上げていくための市民団体「うからふる」がイベントなどを行うために活動を始められたとのこと!
「うからふる」はワークショップに参加した住民を中心に運営されているそうで、住民を主体としたまちづくりの理想的な形だな、と感動しました。
自由配架の図書館「このみch-i」
図書館は、「ジャンル」で区別するのではなく、「テーマ」に沿ったものをジャンル関係なく配架する「自由配架」の図書室。この形式の図書館は、宮崎県の椎葉村「ぶん文Bun」に次ぐ、九州で2番目だそうです。
南関町は関所の町・「道」で栄えた町なので、「〇〇の道」というテーマでブースを作っておられました。

一つのブースに、小説・漫画・新書などなど、あらゆるジャンルの本が並べられているため、いろんな本との出会いがある図書館となっています。

旧温浴施設の浴槽を活かしたくつろぎスペース。

静かに本を読みたい方のためのスペース。

中高生が集中して学習できるスペース。
交流できるスペース
図書館に併設しているのは、お茶もできるし、お酒も飲めるカフェ。※酔いすぎないように2杯まで、と決められているそう。

社会教育委員の研修では、南関揚げの巻きずしと南関そうめん汁の料理教室と試食もありました。
いろいろな形で施設を活用できる設備が整っています。
和水町の図書館を充実させるには
和水町の図書館はどうか、と振り返ると、中央公民館と三加和公民館の中にある「図書室」です。公民館の中にあることで、施設を利用する際の小中学生の居場所にもなったり、いい面も大いにあるなと感じているのですが、いかんせん、スペースが限られており、蔵書が少ない・・・
町民の皆さんのお話をお聞きしていると
「和水町にも図書館ができるとうれしい」
という声が多いです。
南関町のように、「図書館」として既存の施設をリニューアルするのか?
それとも、公民館をリニューアルして図書スペースを増やすのか?
どうしたら、赤ちゃんから高齢者まで、心豊かに過ごすための本に出会う場を充実させるとよいのか?
「図書館」に関する住民のワークショップなどを開催し、今後の町の方針を考えていくべきです。
単純にお金をかけて立派なものを作ればいい、ではいけません。
次世代の負担を増やすのではなく、どうしたら実現できるのか。
住民と行政と、力を合わせて知恵を絞っていくことが重要ですね。
2025年11月10日 14:55